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2017年10月15日スタートのTBS日曜劇場「陸王」!
池井戸潤さんの小説が原作、役所広司さんの主演が決定し、早くも大きな話題を集めています!
TBS日曜劇場といえば、「半沢直樹」や「下町ロケット」など、池井戸潤さんの作品を大ヒットさせたきたドラマ枠だけに、「陸王」への期待も高まりますっ(≧▽≦)
今回は、そんな「陸王」の中に登場する中小企業『こはぜ屋』、そのライバルとして描かれた大手シューズメーカー『アトランティス』には、モデルとなった実在の企業があるのか?調べてみました!
⇓※全話のネタバレ~最終回の結末までのまとめ記事はこちらをどうぞ!⇓
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原作小説『陸王』

『陸王』は、老舗の足袋製造会社が、会社の生き残りをかけてランニングシューズの開発チームを立ち上げ、奮闘する姿を描く企業再生ストーリー、です。
その老舗足袋製造会社が、埼玉県行田市にある「こはぜ屋」。
そして、こはぜ屋がランニングシューズで競合する大手シューズメーカーの「アトランティス」。
この原作小説を読み進めていくうちに、どんどん池井戸潤ワールドに引き込まれます。途中少しも中だるみすることなく一気にラストまで駆け抜けます。さすがです!
この世界観、わたくし琴子、大好きです!
ですが、気になることが・・・

さっそくみていきましょう!
「陸王」の足袋メーカー「こはぜ屋」にはモデル企業があるってホント?
出典:きねや足袋株式会社HP http://kineyatabi.co.jp/kineya/?page_id=28
結論から言うと【参考のために取材した会社はあるけれど、モデルとなった企業はない】ということです。
ん~なんか微妙・・・
原作もドラマも「陸王」の舞台は、埼玉県行田市。
巷(ちまた)では、その行田市に実在している「きねや足袋株式会社」が、作中の足袋メーカー「こはぜ屋」のモデルじゃないの?と言われています。
「こはぜ屋」は創業100年の老舗足袋業者という設定ですが、この「きねや足袋株式会社」も1982年創業、という歴史ある会社。
実際に、埼玉県行田市は昔から足袋作りが盛んでしたが、時代と共に衰退。この「きねや」が数少ない生き残った足袋業者、ということになります。
そして、きねや足袋株式会社のHPブログニュースの中に「2012年11月 池井戸潤氏が弊社を取材されました。」とあります。きっと小説「陸王」の執筆のためですね。
また、こはぜ屋社長の役所広司さんの息子役に決まった山﨑賢人さんも「きねや」で足袋作りなどを見学されたそうです。
・・・ということは!
やはり陸王に登場する「こはぜ屋」のモデル企業は「きねや」でしょ!!
と思いますよね?
しかーし!!
池井戸氏「モデルではない」とツイート
作者の池井戸潤さんは公式Twitterで以下のようにツイートしています。
きねや足袋さんは「陸王」のモデルではありませんが、一度工場見学させていただき、その雰囲気を参考にさせていただきました。 https://t.co/vTIwzCS5Kp
— オフィスIKEIDO (@officeikeido) 2017年1月31日
よく尋ねられるのですが、池井戸の小説『陸王』に出てくる足袋会社(こはぜ屋)や製品(陸王)に、モデルはありません。すべて池井戸の創作になります。#池井戸潤 #陸王
— オフィスIKEIDO (@officeikeido) 2017年9月1日
念のためのお知らせですが、池井戸の小説「陸王」は、完全なフィクションであり、既存の会社・組織・人物、および製品のモデルはありません。どうぞ誤解されませんようよろしくお願いいたします。#陸王
— オフィスIKEIDO (@officeikeido) 2017年10月9日
「モデルにする」と「参考にする」の線引きって難しいですね。
でもこのツイートを読んで、池井戸潤さんの『作家としてのプライド』を強く感じました!
また、陸王の創作秘話についても語られています。
版元の集英社の人とゴルフをしていた時に、ひょんなことから出てきたアイデアなんです。
メンバーにランニングを好きな人がいて、ビブラム社のファイブフィンガーズという五本指のシューズが裸足感覚で地面にペタッと付く感じがいいと話をしていて。
足袋と同じですねというところから、足袋屋さんがランニングシューズを作る話ができるのではないかと思いました。
こんな経緯があったんですね~。
池井戸潤さんの作家としての嗅覚、すごいですよね!!
アトランティスのモデルはアシックス?
作者の池井戸潤さんは『モデルはいない』と話していますが、陸王に登場する大手シューズメーカー「アトランティス」のモデル企業は、大手スポーツメーカーの「アシックス」だと言われています。
小説の中でアトランティスは、こはぜ屋の開発をこれでもか、と妨害します。もちろんアシックスは実際にはそんな事実はありませんが。
とはいえ、アトランティスのモデルとなる企業はアシックスなのかなと思います。
アシックスの創業者・鬼塚喜八郎はマラソンランナーの足にマメが出来るのは『熱』が原因ということに着目。
その後、シューズ内の通気の構造を考案し、ランニングシューズ業界で成功ををおさめます。
そしてアシックスは、自社のシューズをアスリートに履いてもらい、なおかつレースにも出てもらう、という戦略をとっていました。
陸王ではカリスマシューフィッター・村野が出てきますね。
アシックスには村野のモデルと言われてる「三村仁司」というシューズマイスターが実在していました。
大手の会社の妨害を乗り越えて、先細りの零細企業が大逆転に向けて奮闘する姿!
どんな感動が待っているのか、今からワクワク楽しみです♪
まとめ
「陸王」のモデルとなる企業は「きねや足袋株式会社」と「アシックス」なのか?ということについてまとめました。
作者の池井戸潤さんは「モデルとなる企業は存在しない」とコメントしていましたが、何といっても池井戸ワールドの魅力のひとつは、小説ということを忘れて入り込んでしまう、そのリアルな描写。
そのために、参考となる「こはぜ屋」や実業団の監督にも取材にいかれたんですね~。2017年1月1日の「ニューイヤー駅伝」でのロケも、リアルさを追求しているからこそ。
そこから生み出される物語に、私たちは感動するんですね~。
10月スタートのドラマ「陸王」でもどんな感動が待っているのか、今から本当に楽しみです!!